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手乗りオカメインコにするには、ヒナの差し餌からでなくても大丈夫ですよ。自分で乾いたエサを食べられるようになった若鳥でも、人になつくようになります。
でも、オカメインコファンならば、できれば差し餌(さしえ)で愛情たっぷりに育てたいと思うでしょうね。
これから、わたしの飼育経験にもとづいて、ヒナを差し餌で育てる際のコツを挙げていきたいと思います。
オカメインコのヒナは、40度ぐらいの温かい差し餌を食べます。この40度というのは、親鳥の体温と同じぐらいの温度なんです。
パウダーフードや粟玉(あわだま)のようなエサを、この温度のさ湯でといてあげましょう。
エサの容器をお湯のボールに浮かべておくと、差し餌に時間をかけても、冷めなくて便利ですよ。
差し餌をもらうオカメインコの雛は、あるポーズをとります。
まるで天から降ってくる雨のしずくを口で受けるかのごとく、真上をむいて口を全開するのです。
ちょっと無理のあるポーズに見えますが、親鳥からエサをもらうときもこの姿勢なので、自然なポーズなんです。
そして、「キュィッ! キュィッ! キュィッ!」と鳴きながら、首を前後に動かして飲み込みます。
このようにピストン運動することで、エサが気管の方に誤って入ることを防いでいます。
オカメインコの雛の口に差し餌する器具としては、2種類あります。
- 注射器(シリンジ)のようなフードポンプ
- スプーン(できれば先細りのクチバシスプーン)
オカメインコのヒナのノドの下に「そ嚢(そのう)」という器官があり、ここが風船のように膨らみ、飲み込んだエサが透けて見えます(慣れないうちは気持ち悪いですが…^^;)。
そ嚢がいっぱいになるまで差し餌をしてください。
オカメちゃんが「もういらないよ」という雰囲気になるまで、どんどんあげましょうね。
ネムネムでトロ~ンとした目になるぴく
「保定」とは、飼い主が支えてあげる手の持ち方のことを言います。オカメインコのヒナに差し餌をする際に、最初は手ですっぽりと包み込んであげます。
1ヶ月もすれば自分で立ちます。そうすれば、手のひらに立たせたまま差し餌してあげられます。
保定するときに留意すべき点は、人間の体温の方が約5度も低く、手はさらに冷たいということ。保定する前に、自分の手を温めておきましょうね。
わたしは、生後2~3週間のヒナをお迎えして、差し餌で育てました(→手乗りになりました)。
最初は、4時間置きに1日4回という差し餌サイクルで、差し餌しました。
1ヶ月~5週間を過ぎれば、人間と同じように1日3食に減らします。
ちなみに、家族全員が外出する日には、私が職場で差し餌することもあり、通勤電車の中ではマスカゴを抱えて大変な思いをしたことがあります!
そのときのオカメ君は現在5才(2008年5月現在)で、今も元気に歌っています。今となっては、いい思い出ですね!
17才(2019年8月現在)になっても元気めか!